スポーツのまち甲子園をもっと楽しむ 甲子園スタイルガイド 2023 AUTUMN
interview beillevaire西宮

サッカーと仕事を両立新たなロールモデルに

2023年夏、4年に1度のサッカーの祭典「FIFA女子ワールドカップ」が、オーストラリアとニュージーランドで開催されました。世界中で熱が高まる女子サッカーの見どころやセカンドキャリアを見据えた働き方について、兵庫県西宮市で活動する女子サッカーチームにお話をお聞きしました!

サッカーと仕事を両立、新たなロールモデルに

泥臭く戦う姿に
心が揺さぶられる瞬間

beillevaire(ベイユヴェール)西宮は、株式会社ティーケーシンで正社員として働きながら、なでしこリーグへの参入を目指す女子サッカーチームです。2022年2月のチーム結成時は、選手の約半数がなでしこリーガーだったこともあり、「西宮市にこんなチームが立ち上がったらしい」と話題にしていただくこともありました。結成後すぐに行われた関西女子サッカー2部リーグで優勝を果たし、現在は1部リーグ※1に所属しています。
※1 2023年9月15日現在

2023年の「FIFA女子ワールドカップ」において、惜しくもなでしこジャパンはベスト8で敗退となりましたが、一生懸命で日本人らしい繊細なプレーは、世界的にも評価されています。なでしこジャパンに限らず、日本女子サッカーの強みとして挙げられるのが、粘り強いプレーと細やかな技術力。実際にbeillevaire西宮の試合では、どんな状況でも諦めずに走り続けるひたむきなプレーや、素早いドリブル、軽やかなパス回しといったテクニカルな動きを見ることができます。また観戦時に注目してほしいのが、白熱のゴールシーン。シュートを決める選手とそれを防ぐゴールキーパー。そしてゴールが決まった瞬間に湧き上がる歓声と、チーム全員が抱き合って喜びを分かち合う姿。会場には、心が揺さぶられるシーンが数多く広がっています。beillevaire西宮のホームページに試合スケジュールを載せているので、実際に足を運んでこの感動を現場で味わっていただきたいです。

泥臭く戦う姿に心が揺さぶられる瞬間
泥臭く戦う姿に心が揺さぶられる瞬間
泥臭く戦う姿に心が揺さぶられる瞬間

現役時代から見据える
セカンドキャリア

メンバーは選手として活動しながら、仕事でのキャリアアップも目指す、日本では珍しいデュアルキャリア※2を実践しています。アスリートは選手人生を終えた後、スポーツ以外の実務経験が少ないことから自分に合う就職先が分からず、セカンドキャリアの問題を抱えることが多いです。そういった将来への不安を払拭するため、beillevaire西宮では現役時代からしっかり仕事のキャリアを積むことができる環境づくりに取り組んでいます。選手たちが働く株式会社ティーケーシンは、おせちやスイーツなどの製造・販売を行う会社です。平日の朝は西宮浜のグラウンドで練習してから出社し、職場に入ると食材発注や出荷準備などそれぞれの担当業務に分かれ、他のスタッフと協力しながらフルタイムで勤務しています。土曜は練習、日曜は試合とハードワークな毎日ですが、会社の方々が応援しに来てくれることもあり、皆さんの手厚いサポートに支えてもらっています。

beillevaire西宮は、“女性アスリートの新たなロールモデルとなること”を目指しています。サッカーと仕事を両立する選手たちの活躍を通して、スポーツ界における女性活躍の場をもっと広げていきたいです。また選手たちの熱量は、所属する企業全体にも伝わっていくように感じています。最終的には、甲子園エリアや西宮市など地域全体を盛り上げていくようなチームに成長することが目標です。
※2 デュアルキャリア…「競技」と「仕事」を両立して歩むキャリアのこと

beillevaire西宮

監督/高祖和弘
強化部長/村上信二朗

現役時代から見据えるセカンドキャリア

beillevaire西宮(ベイユヴェールニシノミヤ)

メンバー全員が株式会社ティーケーシンの正社員として働く女子サッカーチーム。2022年のチーム結成後間もなく、関西女子サッカー2部リーグで負けなしの優勝を飾り、1部リーグへの昇格を決める。

beillevaire西宮(ベイユヴェールニシノミヤ)

私たちは、サッカーと仕事の両方で活躍するデュアルキャリアに挑戦しています。女性アスリートたちが将来のビジョンを前向きに描けるよう自分たちがロールモデルとなり、西宮市からアスリートの新たなスタイルを発信していきます!

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